心療科の診察室に入るまでは、どんな場所なのだろう?どんな検査をするのだろう?と不安に思うこともあるかもしれません。おおよその流れを知っていれば、あまり心配せずに受診することができるはずです。
どんな診療科でもそうですが、心療科の治療でもインフォームドコンセント(十分な説明と同意)が原則になります。もし医師との話し合いのなかで納得できないところがあれば、説明を求めることができます。心療科の治療では医師との信頼関係が治療を大きく左右しますから、不安なことがあれば解消していきましょう。
診察室はシンプルにできていることが多いですが、患者に心理的負担がないよう工夫されています。患者と医師が対等な気持ちで話せるようなレイアウトになっているのです。
診察室ではまず、訪れた人の名前や年齢、職業、独身か既婚かなどが確認され、受診は自分の意志によるものか誰かに勧められたのかを尋ねられることもあります。その後症状などの質問がされますが、患者はここで自由に自分の悩みや苦しみを話すことができます。医師は話を聞くときは質問をはさむことなく傾聴してくれます。
医師は話を聞いたうえで、自分が引き受けられるか、ほかの病院を紹介すべきかなどを判断します。治療が引き受けられるということになれば、治療計画が提示され、患者さんが了承すれば治療へ、拒否すれば終了ということになります。
一度診察に行ったから必ずそこで治療しなければならないということもありませんので、まずはあまり身構えず受診してみてください。